【後編:デザインを使った地方創生】森屋律子/株式会社コト・ラボ

インタビュー

みなさんこんばんは。前回に引き続き、株式会社コト・ラボの森屋律子さんにインタビューしました。

▼LGBTQ+当時者への想いをインタビューした記事の前半はこちら▼

【前編:LGBTQ+当事者であることは関係ない】森屋律子/株式会社コト・ラボ

当事者に温かい言葉を語ってくださった森屋さんはどのようなお仕事をされているのでしょうか?

森屋律子さんとはどんな方?

株式会社コト・ラボの経営者で、企業がどのような理念を大切にして活動していくのかをヒアリングし、企業の魅せ方を一緒に考える「ブランディング」を行っています。

コト・ラボではどのような活動をされていますか。

主に中小企業に向けたブランディングや、そこから派生するプロモーションのデザインを軸に活動しています。企業さんが目指したい姿を作り上げていくために、色々な活動を行います。私はグラフィックデザインやWEBのディレクションが得意です。しかし、ひとりで全てのデザインを行うことはできません。WEBのデザインをしている協力会社や絵を書けるスタッフにお願いするなどしてデザインを作っています。

前回のインタビューでは、就職活動で苦労したとお話ししていただきましたが、社員から起業することになったきっかけはありますか?

大学生の頃に、地元の地域を元気にするデザインチームを課外活動で行っていました。そこで地域の人と1対1で話をしたり、実際に現地人の意見を聞きながら活動していくという経験をしすることができました。このような事業を自分で回してみたいなと思たことが起業のきっかけです。そこで、デザイン事務所を自分で回していくためにノウハウを勉強しようと思い、卒業後は小さなデザイン事務所に入りました。デザインのノウハウから営業まで様々ことを学びました。もともと起業するつもりではいましたが、勤め先の会社が倒産したタイミングで、予定よりも早く起業デビューすることになりました。

今の仕事である「デザイン」にはいつ頃から興味を持たれましたか?

昔から絵を描くのが好きな子で、高校では美術部の部長でした。文化祭でアートの展示をした際に、自分が表現したいものを表現するという美術の行為だけではなく、お客さん(見てくれる人)がいる上で何ができるかという創作活動の方に興味が湧きました。これは「アート」と「デザイン」の違いなんです。自分の中にあるものを作ることがアートであれば、答えが外にあるものはデザインだなと私は思っています。これが、私がデザインの道に進みたいと興味を持ったきっかけです。

森屋さんの地元、三重県で行われている「コモガク」という事業について教えてください。

菰野(こもの)町という町では、町を元気にしようという活動が行われています。しかし、菰野町は過疎化が進む限界集落ではなく、人口はむしろ増えている町です。 この町が抱える課題は、新しく町に来る人が増え、元来の「菰野らしさ」を知っている人が少なくなり、昔からある産業が衰退していっていることです。それならば、菰野町が昔から持っている伝統文化や産業などをきちんと町民が認識し、その町以外の人に「菰野ってすごいんだよ!」と話したり、町への理解を深められるような仕組みをつくればいいという思案が、こもガクの背景です。その中の1つに、「こもガク祭」という体験型の産業観光のイベントがあります。

このお祭りが「こもガク」になります。具体的には、色々な事業者さんがマルシェのような形で菰野の商品を売っていたり、工場を開放して工場見学や体験型ワークショップを町中で一斉開催させています。

ー人口が増えている町で、地元の伝統を守りたいという想いから始まったことに驚きました。とても素敵なお祭りですね。実際に私も「こもガク」に参加してみたいです!

ーここからは読者の学生が気になる経営者さんの学生時代についてインタビューをしていきます。

森屋さんはどんな学生でしたか?

先ほどもお話ししましたが、地域デザインの課外活動に9割方の力を注いでいる学生でした。学校で学ぶデザインももちろん大切ですが、課外活動は習ったことを実践できる活動であり、地域デザインで自分を試す方がよっぽど好きでした。そこではリーダーも務め、後輩に引き継ぐなど、社会に近いサークルでした。これが私の学生生活ですかね。その時の経験や人脈は実際に今も役に立っています。今の三重県の仕事も、当時課外活動の管理をしていた先輩と繋がっていたことがきっかけでできたものになります。学生時代の経験は後に繋がっていくなと感じています。

学生のうちに必ずしていたこと、ルーティンなどはありますか?

やりたい・やろうと思ったことには手を挙げるようにしていたことですかね。例えば、テスト前や忙しさを理由にやりたいことを諦めてしまうと、後悔が残ると思います。私もそうでした。「やらなかった後悔よりやった後悔の方がマシ」と考えています。

読者の学生に伝えたいことを教えてください。

きちんと自分の中でこれを学生時代に極めたぞというものを持つことですかね、後々自信につながると思いますよ。 

ーインタビューは以上になります。素敵なお話をありがとうございました!

編集後記(かえで)
「やらなかった後悔よりも、やった後悔の方がマシ」という言葉が心に刺さりました。短い学生時代を自分色にする為に全力で頑張りたいと改めて感じました!

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