【後編:自分の弱さを認識することの大切さ】平田一茂/株式会社ジコウ

インタビュー

株式会社ジコウ平田一茂さんへのインタビュー第二弾です!!
前回のインタビュー記事では「株式会社ジコウ」で平田さんがどのようなことをしていきたいのか、
どのような想いがあって会社を立ち上げたのかをお聞きしました。【前編:おとな版キッザニア?!】平田一茂/株式会社ジコウ

後編では、平田さんの社会的マイノリティへの考えやインディードに入社をしていた頃、学生時代などのお話を伺いました。

社会的マイノリティは、人間の背が高い、低いのように凸凹の一つでしかない。

今までに社会的マイノリティの方とかかわったことはありますか?その時の何かエピソードがあれば教えてください。

はい。会社の同僚がLGBTQの方でした。
仕事のメンバーだったその方は自分からオープンにしてくれました。カミングアウトしてもらった時、そうなんだね。と思っただけでとくには意識せずに働いていました。
人には背が高い低いってあるじゃないですか、性格がいい悪いも。社会的マイノリティは、その凸凹のの一つでしかないと思っていて、その人たちが開示しやすい環境を日常化していくことが重要だと思います。あえて社会的マイノリティって取り上げたり非日常にするというのが逆効果なのかなと思ったりもします。

会社の同僚のLGBTQの方がカミングアウトしやすい環境や雰囲気だったな、ということは感じていましたか?

言いやすい環境だったと思います。
僕の会社では本人の同意をとったうえで幼少期から自分がどんな弱みや恐怖を感じながら生きてきたかなど自分の半生を語る会が自分のチームのカルチャーにありました。

過去から学んだこと

人生の中で今までで一番苦労したことはありますか?

人生か、、
人生となるとめちゃくちゃ死ぬような苦労はしていないですね。っていうのが自分にとっていいことなのかなあ。とは思いますね。逆に今までに大きな失敗をしていないことがコンプレックスです。
失敗しないように自分の挑戦を無意識に避けたり本当にやりたいこと我慢したり言いたいことをいわないように無意識にしていたことが自分の今までの人生の中での本当の失敗かもですね。
誰かの顔色をうかがうとか、瞬間瞬間でとりつくろえば成果が出るというのを積み上げて自分の意志とかを世の中に見せていなかったこと。究極には嫌われたくない・弱みを見せたくない・こんなこと言ったらどう思われるんだろうとか。
自分が傷つきたくないというきわめて利己的なものだと思うのですが、そういうことをし続けてきたことが今までの人生に対しての失敗かもしれないですね…

学生時代の思い出ややってよかったことはありますか?

自分のことを深く知ってくれたり、同じ時間を過ごす仲間がいたことですかね。
大学のサークルで悩みや将来についてただ集まってずっと語れる仲間がいたことがよかったですかね。今も昔もいい関係性でいられているなと思います。大学来てよかったなと思えました。学生時代に損得で人と関係性を築かないというのが結構重要だと思いますね。

今までのお話を聞いていて平田さんは芯があり、様々な考えをお持ちだと思うのですが、そのように考えるようになったきっかけや出来事は何かありましたか?

インディードに務めているときに、体調を壊したんです。
当時は数人の部下を持って、営業マネージャーの仕事をしていたのですがそれまでは自分が頑張れば成績も上がり上司からも同僚からも評価されるというところから、後輩メンバーを育てたり、チームの成績が上がるように数字を追わなければならないという状況に置かれたときに、上司から嫌われないように上司の機嫌をとって上司にいわれたことをそのまま部下にやってもらうなどして、自分の経験ではないことから「こうやったらうまくいく」というのを言ってしまっていました。
その結果、成果も出なくて上司からも詰められ、最終的には「平田さんって〇〇さんの言いなりですよね」と言われたとき、自分の言葉で伝えられていなかったんだと知り、ショックを受けました。ストレスのせいか両耳が聞こえづらくなり、円形脱毛症になったりもしました。当時はそれだけ真剣にやっていたなと思います。
その時にひとから嫌われたくない、こう思われたくないというのを自分自身の問題を他者とのせいにしたり他者との関係性の中で取り繕ったりしていたんだと気づきましたね。
殻をかぶれば被るだけそれが積み重なってそれが破裂してしまいどうしようもなくなったら逃げるように環境を変えたり、他人を攻撃してしまうんだろうなと体を壊して気づきました。
そこから営業の話をするよりもメンバーが感じている不安を聞いてあげて、認識させてあげることが重要だったことがわかり、実践して成功しました。
メンバーが感じている不安とかを丁寧に聞いたら、案外自分と同じように「どうしていいかわからない」という人が多かったんですよね。
最初からそのことに気づいていればよかったと思うぐらいチームがガラッと変わりました。

「自分が一番弱さを感じる瞬間や人に言いたくないことをあえて認識することで人は強くなれる」と思います。
自分は〇〇ができるというのも大切なことですけど、自分はこういう人なんだということを認識すること、他者に認めてもらう事をチーム内でやることで良いチームになったことが自分の成功体験になりました。その結果自分で起業したいと思うようになりました。
この経験が一番の失敗ではないけれど、大きな失敗・学びの1つになりましたね。

座右の銘

座右の銘は何ですか?

ある会社のスローガンの“sense it make wonders”です。
世の中を変化を自分の中で取り込んで感じながら、作ってやってのけようという意味です。
自分一人で社会のことを無視するのではなく、社会や世の中とともにその変化に自分自身も順応させながら面白いこと、楽しいことをやっていきたいとずっと思っていました。
それもはたらくおとなをターゲットにしたことに繋がっていて、「はたらく」ということは現在大人や大学生にとってイヤで辛いものですが、その労働として「はたらく」というのは今後、ロボットやAIに代わり割合として減っていき、人間は将来暇になるのではないかと僕は見ています。人が今までお金を稼ぐために提供してきた「労働」がロボットなどに置き換わると、人間は考えたり、人と一緒に何かを作り出したりする方法や働くことがアップデートされたときに、働くのがつらく、人間関係をごまかしてまで時間対価にしてお金をもらうというのはすごくもったいないと思います。
それなら新しい経験や体験を自分の中に取り込んで、自分自身のことを理解していくことをおとな版キッザニアではやっていきたいなと思っています。

学生に一言

今頑張っている学生に一言お願いします!

日常から自分で決めることを意識してほしいですね。
誰かに決められるのではなく、自分のことは自分で決めましょう!

インタビューは以上です。平田さん、ありがとうございました!

編集後記(みゆ)
”おとなになっても好奇心を忘れずに冒険する”ということは人生を豊かにするうえでとても大切なことの一つだと感じました。
私もこれから成長していくうえで、いろいろなことに興味を持ち、新しい経験をすることを恐れないようにしていこうと思います!おとなになっても新しいことに挑戦できることは今までの価値観を見つめ直すきっかけにもなり、とても素敵なことですね。
平田さんご自身の様々な経験からアイデアを得てのはたらくおとなに向けて新しいことに触れる機会を提供する新しいサービス。
ぜひ株式会社ジコウのWEBサイトへ行って冒険してみてください!URL:
//jicou.jp/

前編はこちら:【前編:おとな版キッザニア?!】平田一茂/株式会社ジコウ

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