【価値観が違う人との接し方を考える】堀内文雄/株式会社クラベス

インタビュー

どんな経営者に話を聞くの?

堀内文雄さんプロフィール

今回はオンラインショップの管理に関するシステム開発やWEBサービスの開発を行っている会社、株式会社クラベス代表の堀内文雄さんにお話をお聞きしました。

経営者profile
堀内文雄(ほりうち ふみお)
2013年にシステムやWEBサービスの開発を行う株式会社クラベスを設立。
「すべての距離をなくすこと」をミッションに掲げ、現代版どこでもドアを実現するために活動中。

その場に行かなくても体験や体感できる世界を実現する

株式会社クラベスではどんな事業をされているのか教えてください。

クラベスでは、オンラインショップに関連するシステムの開発を行っています。

特に私たちのクライアントになっているのが、店舗とオンライン両方で販売を行っていて、お客様自身がブランドである方々です。

自社のブランドをしっかりと持っているお客様に対して、オンラインショップすなわちEC(イーコマース)のシステムを構築するということをやっています。

クラベスにはどのような特徴がありますか?

我々がいる価値としては、オンラインとオフラインの垣根をなくして売上の最大化やお客様との接点を詳しく整理することで、より売上を拡大をするとか、一人のお客様に対してブランドがどれだけ売上を伸ばしていけるかを一緒に考えていくこというところをやっています。

今後もECの業界を軸にするのですが、自社のサービスを創っていくことにも同じくらいチャレンジをしていこうとしています。

今はお客様の引き合いも多く、お話をいただいてもお断りをするケースもあるので、会社として事業の拡大をし、ECの部分も拡大しつつ自社のサービスをしっかり作っていくため力をつけているところです。

 ―ホームページや堀内さんのFacebookを拝見させていただいたき、「どこでもドアを創りたい」という言葉にとても興味を持ちました。

「どこでもドアを創りたい」と思ったきっかけはありますか。

どこでもドアがいいなと思ったのは、シンプルに言うとすごくキャッチーだしわかりやすいと思ったからです。

みんなが知っているものだし、これが実現できたらいいなと考えない人はいないので思いつきました。

他の理由もあります。

以前の会社でマネージャーをやっていたときに部下が5人いたのですが、その時には部下のお客様のところに一緒について行っていたんですよね。

その時、1週間で移動時間が10時間を超えていたんです

もし、移動時間0だったら1日休めるなと思ったのが実はきっかけでした。

今はオンラインでこれを実現できているのに週休3日ではないのですが(笑)

でも、このコロナの時代になり、私が思い描いていた世界がグッと近づきましたね。

今置かれた状況下でみんながオンラインを導入し始めているので、逆にオフラインのみで仕事を進めていくことはほぼなくなると思います。

その中で私たちが、どこでもドアのようにその場に行かなくても、オンラインで体験や体感ができることを実現することができる世界にしていきたいです。

先程のオンラインショップのことに関してですと、サービスを現地に行かなくても体感することができたり、商品を買うときに見に行かなくても安心して買うことができたり、様々なことをやっていけたらいいなと思っています。

お客様がどこにいても、そのブランドと関われる接点をうまく創り、私たちの感覚と近づけてビジネスとしてやっていきたいです。

「価値観の違う人がいることを認識する」ことの大切さ

企業の取り組みを取り入れるということで「バイアス研修」をご紹介いただきました。

バイアス研修のどの点が良いなと感じましたか? 

「男性は男性らしく」や「女性は女性らしく」など、自然と今までの生活で刷り込まれているものがあるということを認識することがとても大事です。

しかし、そもそも自分が思い込んでいることはないと自分が勝手に考えていたりすることが多いので、自分以外のバイアスが違う人とどうやって接していけばよいのかをしっかりと考えることができる点がとても良いと思いました。

LGBTQ+に限らずバイアスというものはあるものです。

例えば、私達のようなIT業界のメンバーからすると当たり前だったりすることがお客様側だとそうでない場合もあるんです。

それぞれの価値感やそもそもの物の見方などバイアスの意識していない刷り込まれた内容もあるんだよということをちゃんと理解して接することができるようになると会社としてもすごく良いメンバーや良いチームワークになるのではないかと思いました。

堀内さんの会社では採用の際に人のどの部分を見て、採用するかを判断していますか?

 人として見たときに、一緒に仕事ができそうか・楽しく仕事ができそうか・一緒に働きたいかという視点に加え、能力的に会社にふさわしいか・話していて矛盾がないかなどを見させていただいて採用するかしないかを決めています。その人の中身を見て判断をしています。

ーLGBTQ+当事者の方が社員としていらっしゃるとお聞きしたのですが、

実際にどのようなサポートをされていたり、今後どのように支援していくべきとお考えですか?

 今回は当事者の方が会社に入られてから考えたのですが、会社には男性と女性のトイレが1個づつしかなかったので、どちらを使うかという話はさせていただきました。

そこで、うちの女性社員が女子トイレを使った方がいいのではないかと提案してくれたので、女性社員の方のトイレを使うことになりました。当事者の社員さんにも、女性社員からもOKをとれているという話をして、使用するトイレの確認をしました。

ハードルがあったらすぐに解決するためのアクションをとるのが私達のポリシーとしてはあります。そういうことができるのがベンチャーというか小さい会社の良いところだと思います。

スピード感を持って、常に対処していくというところは今後もやっていきたいと思います。

学生時代にやっておいた方がいいと思う事は?

とにかく色々なことを経験しておくべきだなとは思います。

勉強や遊び、仕事に関することも一生懸命色々なことをやった方がよいと思います。

学生の時にいいことって「時間があること」だと思うんですね。

旅に出かけたり海外に行ったりもそうですし、今、入社してきた若手メンバーの話を聞くと免許取ってなかったことを後悔していたりします(笑)

あと私が思うことは、もっといろいろな会社でアルバイトしておけばよかったなと思いますね。

飲食店やコンビニもそうですし、こういうITの仕事も含めてです。

様々な業種を知った上で、自分はどこに合ってるのかをちゃんとわかった状態で社会人になれるとすごく良いのではないかと思います。

他の人達がやっているのを見て、焦ってインターンに応募しましたみたいな人は意味がないと思っています。

学生に伝えたいことはありますか

学生のうちに「今こんなことを勉強しておかなくちゃだめですかね?」と聞いてくる人がいますが、逆に社会人になってからしっかりと勉強をして先輩社員や隣にいる同期よりいかに努力していかに勝っていくか、どのようにスキルを盗んでいくかを頑張れば全然良いと思います。

私は新卒で入社した時にはまともにパソコンを使えませんでした。

でも、その中で努力をして同期で一番最初にマネージャーになれましたし、やっぱり社会人になってからの努力の方が必要だということを伝えたいですね。

今何冊も本を読むより、社会人になって必要になっていくものを勉強して、実践でこう使うんだ!という実感がある方が全然良いと思います。

堀内さんが大切にしている言葉を教えてください!

自分と関わった人が自分と知り合いであることを自慢できる人間になりたいと常に心がけています。

きっかけは色々ありますが、私の祖父が地元で結構な有名人でした。

父親の子どもと言われるより、祖父の孫と言われることの方が多かったんです。

粋な祖父で、「君のおじいちゃんにはよくしてもらったんだよ」とよく感謝されていました。

それが今の考えに繋がるかなとは思っています。

これから派生していって、例えばクラベスで働いたことがあるとか、自分と知り合いだとか、クラベスをいいと思っている方がこれから増えていくといいなと思っています。

でもそのためには能力はもちろんですが、人格面も必要だなと思っていますし、仕事ができるだけではダメですし、プライベートもそれなりに充実していないといい人だと思われないと思っています。

また、紹介したいとかお話したいと思われる人間じゃないといけないと思うので、こういう考え方を常にしていくことで裏で悪いことができないみたいな(笑)

 ーありがとうございます。是非今後堀内さんとお知り合いと言わせていただきます(笑)

そういう風に言っていただいて自慢できる人なるのでにこれから伸びていったらどんどん言ってください(笑)

―インタビューはこれで以上になります。ありがとうございました。
―次回は、クラベス社員の遠藤さんに、当事者の視点からお話を伺いました!明日公開予定です。お楽しみに!

編集後記(ミユ)
何か困難やハードルがあった際にはすぐに解決をするアクションをするという、堀内さんの会社のポリシーが印象的でした。
安心して過ごせる空間ができるのは会社や社員の双方にとってとてもポジティブな影響を与えることができますよね。
会社内で素早くアクションできる関係作りができていることもとても魅力的だなと感じました!

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