【誰かの「困りゴト」から社会課題の早期解決にチャレンジ】井上朝雄/株式会社Ridilover

インタビュー

みなさんこんにちは!
今回は、社会課題の早期解決にチャレンジする、株式会社Ridiloverの井上朝雄さんにインタビューしました!

社会人Profile
井上朝雄さん
東京大学卒業後、週刊文春や建築関連の仕事を行う
現在は株式会社Ridilover に勤務

社会の“無関心”を打破する

Ridiloverではどんな活動をされていますか

2018年の4月に入社したRidiloverでは、「社会の無関心打破する」をミッションに活動をしています。
元々は2009年に東京大学の学生団体としてスタートしました。
その時から「社会の無関心を打破する」というミッションを一貫して掲げています。
僕たちは、子どもの貧困やLGBTQ+の人たち・介護の問題など、テーマ型の1つの問題にフォーカスするのではなく、様々な社会課題に対して、どうやって多くの人に関心を持ってもらえるんだろうかという視点で活動を展開しています。
例えば、スタディーツアーという形で社会課題の現場に学生や社会人を連れて行き、関心を持つきっかけを提供しています。
さらに、社会課題を知ってもらうだけではなく、自分達が社会課題を発見するところから始めるために、リディラバジャーナルというメディアも運営しています。

学生団体だった“Ridilover”で働くことを決心した理由は?

以前は週刊文春や建設の仕事をしていました。
週刊文春で働いていた時は、読者が遠いことや雑誌の特性上、必ずしも仕事が誰かを笑顔にできるとは限りませんでした
一方、建築の仕事をしていた時は、恩師のために家を建てるなど、直接誰かに喜んでもらう経験ができ、僕にとって嬉しかったことでした。
建設業の仕事は丸3年で一区切りとなったのですが、次に働く場所を考えるにあたっては、自分の仕事が誰かに喜んでもらえるようなことに加え、多くのことを考え続けられる仕事をやりたいなと思ったんです。
僕は色々なことを考えることが好きなので、あらゆる社会課題を知ってもらうだけではなく、その先に、課題を抱える人たちの為にどうアクションを起こせるかを考え続けることができるRidiloverで働くことにしました。
建築業で経営のことを学んでいたことから、その知見を生かせると考えたことも働くことを決めた理由の1つです。

井上さんが仕事をする上で大切にされていることはありますか

フラットでいることは大切にしたいなと思っています。
僕らがやろうとしている仕事って元々は仕事ではなかったんですよ。
2009年に今の代表安部が立ち上げた1つの学生団体で、ボランティア団体でした。
今は株式会社という形が、理念やミッションの追求に1番近いのではないかという仮説の元で活動を続けています。
社会課題は、中々当事者だけで解決できない為にそれが課題として残っています。
関心がそれほどない人たちに、どれだけ社会課題に興味を持ってもらい、いかに自分ごとにしてアクションを起こしてもらうことができるかがポイントだと思っています。

大企業や自治体、地域に暮らす一人ひとりと関わっていく際に、一番大切なことがフラットでいることだと思います。
フラットに自分を偽らず素直でいること、相手の置かれている状況を理解をすることを仕事をする上で大切にしていますね。

社会課題と向き合う仕事の中で意識していることは?

総じて言えることは、あまり深刻に考えすぎないことですね。
社会課題は、そこらへんに転がっているダークなものではないんですよ。
みんなが課題と思っているということは、現状と理想にギャップがあるから課題なんです。

例えば、待機児童の問題
子どもを持った親が、預け先に思い悩むことなく、誰しもが保育と働くを両立できる社会を「理想」として掲げるからこそ、待機児童という課題が現状とのギャップとして定義されるわけです。
課題が課題であると認識されることは、様々な人がのびのび・楽しく、少なくとも個人の充足感につながるような社会がいいよね?と皆が何となく思っているということなんです。
僕は、「社会課題に取り組む」ことはめちゃくちゃ未来志向でワクワクするプロジェクトだと思っているんです。
なんか皆がぼんやり持っている理想に、どうやって近づけるかということなので、課題に向き合って暗くなるというよりは、どうやったらもっと楽しいかな?を考えています。
社会課題はもっとワクワク・楽しんでいいものだと思いますよ。

深刻に考えすぎないというところでいうと、ハードに一年中ミッションに燃えている訳でもありません。
僕一人が思いつめたところで社会には何の大差もないというか。。考えすぎてもしょうがないし!というマインドを持ちつつ、集中するときはガツンと働くようにしています。

社会課題に取り組む現場との関わり

社会課題解決に取り組む人との繋がりはありますか

色々あるんですけど、例えば、原宿のLORANSという花屋を経営している福寿さんは素敵だなと思います。
そこで働いている人たちは長い期間引きこもっていたり、疾患を抱えている方など様々ですが、LORANSがあったからこそ、当たり前に働くことができています
仕事の内容も創意工夫が必要で、ただ単純作業をやっている訳ではないんです。
働いている人達がLORANSで働けていることを嬉しく思っているようで、理由は仕事が楽で楽しいからというだけではありません。
障がいを持っているからと言って過度なケアをされるのではなく、当たり前の基準を下げずに、障がいがある前提の上でコミュニケーションを取りながら働いていけるかが考えられている職場だからなんです。
障がいを持っているからと言って勝手にその人の可能性を狭めていません。

当たり前にできることの基準は人によって違い、働きづらを感じる人も出てくるので、「どういう風にしたら働きやすいっけ?」とコミュニケーションを取っていく所が僕は好きだなと感じます。

井上さんの学生時代

学生時代やっておいてよかったことは何ですか?

何を学んだかというよりは、同級生や恋人・バイト先の先輩など様々な方と良い関係を築いていけたことですかね。
その中から多分色々なことを教わったと思っています。
それは今めちゃくちゃ有難いですね。
「社会課題を深刻に考えすぎない」という考え方も、社会には色んな人がいることを知っていたので、自分が1人で悩んでいてもしょうがないと考えるようになったというのはありますね。

編集後記(カエデ)
「社会課題を深刻に考えすぎない」という言葉が強く印象に残りました。
社会課題はワクワクするものというイメージをどんどん広めていきたいです!

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