【前編:LGBTQ+当事者であることは関係ない】森屋律子/株式会社コト・ラボ

インタビュー

どんな経営者に話を聞くの?

経営者Profile

今回は、企業がどのような理念を大切にして活動していくのかをヒアリングし、企業の魅せ方を一緒に考える「ブランディング」を行う、森屋律子さんにインタビューしました!

森屋 律子(もりや りつこ)
名古屋芸術大学大学院デザイン研究科修了し、フリーランスデザイナーとして活動。その後、都内グラフィックデザイン事務所勤務した後に、フリーランスクリエイティブディレクターとして独立。2016年に 株式会社コト・ラボ
 を設立した。

早速ですが、森屋さんの想いをお聞きしたいと思います。

「LGBTQ+当事者であることは関係ない」

LGBTQ+当事者の方と関わりはありますか?

LGBTQ+当事者の方は割と近くにいます。

一番身近な関係の子だと、学生時代の友達がバイセクシュアルでとても仲良しでした。

他には、今はLGBTQ+の認知を広めようと活動をされている方がいます。

その方は以前私の会社へお手伝いをしてくれていました。

当事者のから何か悩みを相談されたことはありますか?

そうですね…私と会った時にはもう性別に関しては吹っ切れている印象でした。

カミングアウトも普通の会話の中でさらっとされました。

私も、「あっそうなんだ!」というくらいの反応で、次の瞬間には別の漫画か何かの話に変わっていました。

私と会う前まではそれなりに何か困り事があったのではないかとは思いますね。

 

―学生は就活に大きな不安要素を抱えています。そこでお聞きしたいのですが…

マイノリティであることが採用基準に影響することはありますか?

私の会社では特に採用基準に引っかかるということは全くありません

マイノリティであってもなくても、この会社に合うか否かで平等に判断しています。

いちばん苦労したのは就活…?

―森屋さんは様々な分野で活躍されていますが、その中でも…

いちばん苦労したエピソードを教えてください。

いちばん苦労したこと…ありました!就活です。

何度も泣いていました。

私が面接下手だったこともありますが、就職氷河期だったので、普通に30~40社落ちました。

大手の就活ツールを使い、正当な手順で面接を行っていたら見事に全部落ちて、私は社会に合っていないのかもしれない…」と気落ちしていました。

どのように就活を乗り越えたのですか?

別の方法があるかもしれないと思いついたんです。

そこで、全く採用活動を行っていない、有名デザイン系企業に「興味があるので面接してください」と手紙を1通送りました。

返事は、「一度来てください」とのことだったので、その会社に行きました。

そこではインターンまで進むことができましたが、最後の面接でまた落ちてしまいました。

もちろん落ち込みましたが、その経験で採用を行っていない会社に直談判する方法があるのだと知ることができました!

最後にはその手法で別のデザイン企業に就職が決まりました

これが私の苦労した経験かなと思います。

後編に続く…

後半では森屋さんのデザインや地方創生に関する活動をお聞きします。

起業のきっかけや学生時代にやっておいて良かったことについてもインタビューしました。お楽しみに!

後編はこちら ▶【後編:デザインを使った地方創生】森屋律子/株式会社コト・ラボ

編集後記(カエデ)
LGBTQ+当事者のご友人に出会った印象を聞いた際、「性に関して吹っ切れている印象」と同時に、「出会う前までは困り事があったのではないかと思う」とお話してくださいました。相手の見えない苦労を想う、森屋さんの温かさが垣間見えました。

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